Report 7

 
「コイケジュンコ松戸店 / コイケジュンコ」
2011/11/27
text by necojitan
photo by KJ
 

通りの角を曲がったら、そこはブティックでした――。そんな書き出しの小説が書けそうなのは、コイケジュンコさんがアクシス根本で開いた「コイケジュンコ松戸店」。様々な紙でつくった服を着て街なかで撮影した写真や、撮影に使った服、さらには(これも紙で出来ている!)こたつを展示しています。

 
 
壁には大きな写真のパネルが並びます。背景に写っているのは松戸市内の商店街にある洋品店や雑貨店。写真を手掛かりに街歩きをするのも楽しそうです。

 
 
なぜか壁際まで伸びているこたつの上掛け部分。お菓子の包み紙やチラシ、包装紙が貼り合わせてあります。これは公開制作となっており、来場者やボランティアスタッフも参加しながらせっせと拡張されたそうです。

 
 
会場奥に掛かっていたのは服の数々。これも包装紙などを貼り合わせてつくられています。昔懐かし紙風船も、コイケさんの手にかかればこんな素敵な服になってしまうのです!

 
 
こたつの端から会場の外にまで広がっていきそうなコイケワールドに、魅了された人も少なくなかったのではないでしょうか?普段見慣れた景色や素材が新鮮に映った、貴重な9日間でした。

 
 
作品を着たアーティストがまちなかを練り歩く「HI-FUKU子」の様子。場所は、アーティスト後藤さんの会場、子ども読書推進センターです。

 
 
ディテールにも注目。

 

 
執筆者

necojitan
1985年生まれ。松戸市在住。普段は店舗ディスプレイ案作成、内装施工などの空間演出デザインを手掛けています。

 
 

「Landscapes in Fukushima / 後藤勇治」
2011/11/19
text / Photo by necojitan
 

子ども読書推進センターの1階で出会ったのは、後藤勇治さんによる福島の風景を描いた絵画作品です。展示会場の様子はこんな感じ。パイプ椅子の全てにすら白いビニールを被せてある、すごくフラットな空間です。

 
 
まっすぐ水平に延びる堤防、茫漠と広がる空、重量感を感じさせる水面。そしてその間にポツンと立つ建造物。一見、写真のように見えますが絵画です!

 
 
白いビニールが掛けられているので座れないかと思ってしまいますが、パイプ椅子には座れます。好きなところに座ってゆっくりと絵を見ることのできる会場になっています。

 
 
眺めるうちに現実のものとも幻想と感じられるこちらの展示、静謐に切り取られた福島の風景をぜひご覧にいらしてください。

 

 
執筆者

necojitan
1985年生まれ。松戸市在住。普段は店舗ディスプレイ案作成、内装施工などの空間演出デザインを手掛けています。

 
 

「座る座る / ソメヤケンジ」
2011/11/19
text by necojitan
photo by KJ
 

賑やかな声が聞こえてくる、子ども読書推進センター2階。階段を上った所にあるスペースで、ソメヤケンジさんによる椅子の展示が行なわれています。 紙や革、FRPといった様々な素材とかたちの椅子が5脚あり、そのすべてに座ることができます。

 
 
こちらの椅子の座面は紙を束ねたものでできています。まるで本のように見えます!

 
 
その隣には二人掛けのベンチ。いわゆる「プチプチ」がクッションになっていて、座るときに変な気持ちになります(笑)。


 
 
これは座椅子です。なんだか硬そうですが、実際に座ってみると柔らかい!寄り掛かったり寝そべったり、いろいろな使い方が考えられます。

 
 
こちらの会場は、子どもの遊び場施設のエントランスにあたる場所です。手前に見える毛むくじゃらの椅子をはじめ、子どもが日常的によじ登って楽しんでいる様子が伺えます。

 

 
執筆者

necojitan
1985年生まれ。松戸市在住。普段は店舗ディスプレイ案作成、内装施工などの空間演出デザインを手掛けています。

 
 

「This World Is Not My Home / 原田晋」
2011/11/20
photo / text by necojitan
 

ルシーナビルの7階で、原田晋さんによる映像と写真の展示が行なわれています。モニターやフォトフレーム、さらにプリントされた写真などが部屋に散らばるかのように配置されています。

 
 
机の上に並べられていた資料やモニター、奥に見えるのは作品です。モニターには普通にテレビ番組が流されています。一方で別箇所には、ノイズ画面が流れるモニターや、映画が流されているモニターも。

 
 
私たちが普段眺めていて、すっかりわかった気になっている風景の中にも、無意識のうちに埋没している様々な表情や瞬間があるはず。なにげない展示会場の風景から、原田さんの視点で切り取られた写真がこうして展示されています。

 
 
それ以外にも、写真展内写真展、ともいうべき、原田さん周辺のアーティストから集まっているという日常生活の写真も飾られています。田舎の風景や子どもの様子にふっと気持ちが和みます。次々と追加、更新されているようです。

 
 
床にもモニターと写真がありました。そこには脚立の上から見た部屋や、配線の様子などが写真に切り取られていました。わたしたちも視点を変え、あちこちに目を向けることで、この展示からも、そしてこの部屋を出た後の日常生活のなかでも、まだまだ色々なものを見つけることができそうです。

 
 
会期中は、展示の他にも様々なイベントを開催しました。11/26(土)には、思考と実験の為の学校「The Academy of Alter-Globalization」による公開授業を実施。シリーズ7回目となる今回は、ジェンダー(性に関する問題)をテーマとしたフルーツバスケットを行いました。参加者は、普段何気なく考えている常識やタブーなど、思いがけない問いに向き合います。その後は、写真をベースに活動しているアーティスト良知暁、中村綾緒、小泉伸司、小山陽子をゲストに迎え「写真とその周辺の話 #001」と題したトークイベントを開催。またイベントにあわせて出張カフェ Quiet Afternoonもオープンし、盛りだくさんの一日となりました。当日のフルーツバスケットの様子は下記の映像をご覧ください。

The Academy of Alter-Globalization #007 from Yasuto Masumoto on Vimeo.

 

 
執筆者

necojitan
1985年生まれ。松戸市在住。普段は店舗ディスプレイ案作成、内装施工などの空間演出デザインを手掛けています。

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